エネルギー管理士とは

エネルギー管理士とは？

資格の概要

エネルギー管理士は、工場や事業場におけるエネルギーの使用状況を管理し、省エネルギー化を推進する国家資格です。燃料や熱、電気の使用を効率化することで、地球温暖化防止や企業のコスト削減に貢献します。

資格取得のメリット

企業の信頼獲得とコスト削減

企業は、エネルギー管理士を設置することで、省エネ法（エネルギーの使用の合理化等に関する法律）の遵守義務を果たせます。さらに、専門的な知識を持つ人材がエネルギー使用量を削減することで、企業の電気代や燃料費といったコストを大きく削減できます。

専門家としてのキャリアアップ

エネルギー管理士は、専門性が高く、さまざまな業種で重宝されます。資格を取得することで、エネルギー管理の専門家として、キャリアの選択肢が広がり、昇進や転職にも有利になります。

資格試験の概要

エネルギー管理士試験は、熱分野と電気分野の2つの区分があり、どちらかを選択して受験します。

熱分野の出題項目と特徴

エネルギー総合管理および法規: 省エネ法や関連法規、エネルギー管理の基本的な手法が出題されます。
燃料と燃焼: 燃料の種類や燃焼の理論、燃焼設備の管理技術などが問われます。
熱と流れの基礎: 熱力学や流体力学の基礎知識を応用した問題が出題されます。
熱利用設備およびその管理: ボイラや熱交換器、空調設備などの熱利用設備の構造や管理方法が中心です。

電気分野の出題項目と特徴

エネルギー総合管理および法規: 熱分野と同様、省エネ法や関連法規、管理手法が出題されます。
電気の基礎: 電磁気学や電気回路、電子工学の基本的な理論が問われます。
電圧と電気応用: 電圧や電流の制御、モーターなどの電気応用の技術が中心です。
電気設備およびその管理: 発電、変電、送配電設備の構造や管理方法、電力システムに関する知識が問われます。

試験日・出願期間

試験日：毎年8月上旬に実施されます。

出願期間：毎年4月中旬から5月上旬にかけて行われます。

受験資格

学歴や年齢、実務経験による制限はありません。誰でも受験できます。

過去5年間の合格率

過去5年間の合格率は以下の通りです。

2024年度: 28.5%

2023年度: 26.2%

2022年度: 31.1%

2021年度: 27.8%

2020年度: 29.5%

持ち込み可能な電卓について

計算機能のみの電卓であれば、試験会場に持ち込むことができます。
ただし、以下の機能を持つ電卓は使用できません。

関数機能（三角関数、対数など）

プログラム機能

通信機能（Bluetoothなど）

印刷機能

※市販の一般的な四則演算電卓や数値メモリー機能付き電卓は使用可能です。

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